毎月第1金曜日の午後4時30分から放送している『よもやま談義』

有馬玩具博物館の西田館長との何気ないお話。
毎回かんたんなテーマでスタートし、そしてあちらこちらに話がそれて・・・




2007年12月7日放送分
2007年12月21日 ≪ 前 半 ≫ ジャズ喫茶
2007年12月23日 ≪ 後 半 ≫ パイプ


2008年2月1日放送分
2008年 3月19日 ≪ 前 半 ≫ ジャパン
2008年 3月20日 ≪ 後 半 ≫ ドイツに行って来ます


門垣:からくり人形を作り始めた頃はどんな人形を作っていたのですか?

西田:今とあんまり変わらないんですよ。こうやって手で回すと、動く仕組みが見えて、上で馬が動くとか人形が動くとか。そういう非常に現代的なからくりですね。



門垣:でも、お顔が割とこう、ヨーロッパっぽいですよね、館長が作られるのは。

西田:そう、よく言われるんですけどね(笑)。ただね、初めてドイツで個展をさせてもらったときは、ドイツ人の評価というのは、「実に日本的だ」と言われました。日本で個展をやると、ヨーロッパ的だと言われて。

門垣:ええ。

西田:ご飯を食べてお味噌汁を飲んで育った人間ですから、色とか形とか、そういう表現というのはやっぱり根っからの日本が染みついているわけですよ。というのは、ドイツで初めて個展をしたときに、いつも作っているのを5個、特に自分でジャパンというのを意識したものを5個持っていったんですよ。でも、自分がジャパンを意識して作ったものは売れなかったんです。

門垣:そうなんですか。



西田:いつも作っているものが初日に全部売れてしまって。拙い英語で「何をどう感じましたか」と聞くと、「ジャパンを感じる」という返事で。

門垣:じゃ意識して「ジャパンを感じてもらおう」という気持ちを込めたのは……。

西田:ぜーんぜんダメ。おもしろかったですよ(笑)。その前に日本でも何回か個展をやっているわけですよね。そのときに、「ヨーロッパで勉強されたんですか」と聞かれて。だから、ドイツのその出来事があってから、「うん、このままでいいんだ」というふうに見えましたけどね。

門垣:そうですか。じゃ、本当にヨーロッパの感じがするけれども、特に意識しているわけでもなく、ヨーロッパの方から見ると、とてもジャパンを感じるものである。



西田:まあ、いろんなところで働いて、たくさんの本を読んだり演劇を観たり歌舞伎を観たりとか、自分の中に蓄積されたものが日本というフィルターを通して来ているわけですから。それでよかったんじゃないかと思います。

門垣:ええ。でも、やっぱり、何となく館長にも似ていらっしゃいますよね、今こうしてお話をお伺いしながらね。

西田:どうでしょう(笑)。でも何となく西田っぽいとよく言われますね。



後半に続きます。