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ROLAND GRAPOW(MASTERPLAN) SPECIAL INTERVIEW!!
2007.2.07 at 大阪新阪急ホテル


ニューアルバム「MKU」を完成させたMASTERPLANのローランド・グラポウがプロモーションで来日。
ROCK STREAMスペシャル・インタビューを行う事になり、早速ニューアルバム、メンバーチェンジ、そしてあのプロジェクトについて話を聞いてみることに。

―日本にはどんな印象をお持ちですか?
ローランド・グラポウ(以下R):日本滞在を大変満喫しているよ。今回は、アルバムのプロモーションということで来日したけど、彼女も一緒に来ていて、大阪には来てないけど、2人で楽しい時間を過ごしている。日本人はとても親切で、もてなしに感謝しているよ。

―初来日の時と今回の来日での日本の印象で変わったことは?
R:初来日は89年の6月か7月だったと思う。そのときはHELLOWEENに在籍していた。その頃は英語もあまりできなくて、コミュニケーションもうまくとれなかったし、日本の習慣に圧倒されて、あまり楽しめなかった。でも、今は日本の文化に慣れてきたよ。今回は前より英語もできるしね。その当時はハンブルグに住んでいたけど、今はスロベキアに移住したんだ。

―そうですか。ちなみに、好きな日本食は?
R:もちろん、日本に来たからには、ギリシャ料理やイタリア料理を食べるよりも日本食を食べたいね。魚はあまり好きじゃないけど、例えばすしとか。ハンブルグにいる時にはすし屋に行くということはあまりないけどね。

―もう日本食は食べられました?
R:日本食よりもほかの物を食べているのが現状だけど、初日だけ、メニューの名前は忘れたけど、豆腐やチキンが入ってるのを食べたよ。

―短い期間ですけど、ぜひ楽しんでいってください。
R:ありがとう。

―アルバムについてお聞きします。ニューアルバムが完成しました。レコーディングが終わって、今の手ごたえ、感想をお聞かせください。
R:いい質問だね。MASTERPLANの今度のアルバムは「MKU」(マークU)というんだけど、ほんとうに新しいスタートを切ったという感があるね。ヴォーカルとドラムが代わって、新しいメンバーでのスタートなんだ。でも、最初のアルバムと今回とで俺たちのスタイル自体は変わっていない。あと、今回は俺自身がプロデュースをして、そのことをほんとうに誇りに思っている。レコーディングの経過の中で、自分自身、ほんとうにハードな時間を過ごしたんだ。そういう時間からすごく前向きなものがつくり出せたと思う。ほんとうにそれを強く感じているよ。美しいメロディーもつくれたし、日本のファンにも気に入ってもらえると思う。次につながるものができたよ。

―アルバムタイトル「MKU」にはどういう意味が?
R:さっきも言ったように、今回は新メンバーであるということが大きな要素だね。このアルバム「MKU」はMASTERPLANにとって新しい時代の始まりともいう意味を込めているんだ。ファンのみんなに「俺たちの新しい幕開けだよ!」と強調したいね。もちろん、今までのヴォーカルも大変重要ではあったけど、ヴォーカルが代わったからといって、アルバムの質がどうこうということは特にない。それに、これは俺たちにとっても新しいチャンスだととらえている。例えば、25年後に、ファンに「MKTはパーフェクトだ」と言ってもらえるのと同じように、今回の「MKT」も素晴らしいと言ってもらえるような質の高いアルバムなんだ。


―では、アルバムに収録されている曲についてお聞きします。先ず、最初に完成した曲はどれですか?
R:最初にできた曲は“I'm Gonna Win”。去年の1月頃に出来たんだ。年末に家族の集まりがあって、俺の彼女がメロディーを口ずさんでいて。彼女が歌ったり、弾いてみたりしているのを聞いて俺も気に入って、アコースティックギターで音をとりながら曲にしていった。もちろん、彼女の歌っていたものとは変わってしまった部分はあるけどね。一番最初に完成した曲といえば、やっぱりこの曲だね。

―そうなんですね。実は“I'm Gonna Win”が個人的に一番好きだったんですが、最初のギターのメロディーは、彼女のアイデアから出てきたリフだったんですね。
R:うん。彼女はもう少しゆっくりとしたテンポで口ずさんでたんだけど、俺が曲にする時はもう少しテンポが速くなったね。ボクサーがローブを着てリングに上がってくるような時に鳴っているようなイメージが俺の中であって、勝利のために意気を上げるようなメロディーになったんだ。

―では、最後に完成した曲はどれですか?
R:“Warriors Cry”が一番最後に出来たね。9月の中頃か、終わりぐらいだったかな。曲ができて1週間後にレコーディングを始めたんだ。

―今回のニューアルバムで、あなたが一番好きな曲はどれでしょう?
R:“I'm Gonna Win”が一番好きだね。やっぱり、彼女が口ずさんでいたメロディーがもとになっているからね。それを曲に出来たことを誇りに思ってるんだ。その他には、“Call The Gipsy”かな。これはマイク・ディメオのアイデアから出来た曲で、ソロの部分がとても印象的だと思う。この曲をきっかけにバンドのメンバーとの意気も合ってきたんだ。あと、“Keeps Me Burning”。とてもメロディックで、気に入っている1曲だね。それから……正直、全曲気に入っているんだ。(笑)

―前作はミドルテンポの曲が中心でした。今回は非常に力強く、スピーディな曲が多く収録されているように思います。
R:今回のアルバムはファーストアルバムと似ていて、バランスがいいと思う。2作目の「AERONAUTICS」の時は、ウリや俺もそれぞれの私生活で家族との別れがあったから、それが曲に反映されていると思う。だから、印象は暗いとまではいかないけど、ほんとうに自分の心情が反映されていて、シリアスな感じがあるね。それに対して、今回のアルバムは幸福感や積極性が前に出てきていて、俺も含めてメンバーの個性もはっきり出ていると思うよ。

―さて、ウリ・カッシュが脱退しました。何があったんでしょうか?
R:俺が言えることは、結論から言えば、人間関係が破綻してしまったということだね。音楽的な相違じゃなくて、ビジネス上のことでもめ始めてしまったんだ。ウリが1通のEメールを俺によこしてきて、それに返事をしたら、ウリが弁護士にそのことを話してしまったんだ。何年も一緒に仕事をしてきたのに、そんなふうに文句を言われることなんて思わなかったよ。今まで俺は、マネージャーのようなこともしてきたし、プロデューサーとして曲もつくってきた。でも、ウリが俺のやり方に文句をつけてきたことでもめ始めて、結局物別れに終わってしまったんだ。でも、はっきりしたことは俺もわからない。

―そうですか。さてヨルン・ランデも脱退しましたが、こちらはどういった理由で?
R:ウリの時とは全然違って、ヨルンの場合は音楽的な相違と言えるね。今のバンドではヨルンの思いを実現させてあげられないという状況になって、結局彼がバンドを去っていってしまった。ウリの場合は音楽的には何の問題もなかったけど、ヨルンの場合は、方向性の違いというのが脱退の理由の一番に挙げられると思う。ファーストアルバムの頃からヨルンはバンドのスタイルに関していろんな不服もあったようだし、これから進むべき方向に対しても変えたいというのも理由だったようだ。また、スタッフとも見解の相違があったようだし。ヨルンは特にツインドラムの曲があまり気に入らなかったみたいで、彼のことを満足させてあげることが俺たちにはできなかった。あと、もっと低い声域の曲を歌いたかったようだ。例えば“Falling Sparrow”みたいな曲をね。あと、“Wounds”はHELLOWEEN時代のテイストが入った唯一の曲だったけど、ヨルンはHELLOWEENのことを完全に無視していて、俺の過去に興味がないようだった。そのうち彼がいろいろ不平を言うようになったから、話し合いをしたんだ。でも、なかなか妥協点が見つからなくて、結局、彼がバンドに残る状態ではなくなってしまったということだね。でも、ヨルンとは今も友人なんだ。



―新加入のマイク・ディメオはどういった理由で決まったんでしょうか?
R:実は、マイク・ディメオ以外にも候補者がいたんだ。でも、ヨルンと比べて、キャラクターや経験の無さが問われることもあったし、スタイルの違いというのも大きな理由だった。それで、その2人の中から選ぶというのは不安な状況であって、そうしているうちに時間が経って。それで、スウェーデンのボーカルも候補に挙がったんだけど、彼の場合、ヨルンとよく似たタイプのヴォーカルで、コピーをしているような印象を持たれかねないと思ったし、まだ人生経験が少ないという印象も受けたので選ばなかった。そして、7月にRIOTのマイク・ディメオが友人の紹介で俺に連絡をとってきたんだ。彼のことは知らなかったから、歌を聞かせてくれということになって、歌ってもらったんだ。俺は、マイクの声ではなくて、彼のブルースルーツのスタイルから見たときに、ヨルンと共通点があるような印象を受けた。マイクに「すばらしい」ということを伝えたよ。ブルースルーツということがキーポイントで、また彼の性格も手伝って、最終的にマイクに決めたんだ。

―ちなみに、候補に挙がった別のヴォーカリストは誰でしょうか?
R:ビョルン・ヤンソンとパトリック・ヨハンソン。

―お二人?
R:3人目は候補に挙がったというところまではいかなかったから、2人ということにしておくよ。

―さて、カイ・ハンセン、マイケル・キスクとプロジェクトを計画しているとお聞きしましたが?
R:長い間考えてきたプランなんだ。マイケル自身がメタルっぽいのがあんまり好きじゃないということで、なかなか実現しなかったんだけど、マイケルもいいものをつくりたいという気持ちはあって、俺自身もマイケルのために曲をつくりたいからね。MASTERPLANでの仕事が終わってから、来年ぐらいにアルバムを出してもいいなと思っているよ。2年半ぐらい温めてきたプランなんだよ。

―そうなんですか!ちなみに、バンド名は決まっているんですか?
R:EX-WEENIEとか。ジョークだよ。(笑)まだはっきりとは決まってないんだ。自分の中ではHELLOWEENとは別ものと考えている。マイケル・キスクの声というのはHELLOWEENの声ではあるけど、だからといって、それに似たようなものをとは全然考えていない。マイケルにしても、カイにしても、友人だ。俺たちのオリジナリティーを前に出していこうと思っているよ。

―そうですか。皆さんが揃うと、やっぱりどうしてもファンとしてはHELLOWEENサウンドを期待してしまいますが、そういうサウンドにはならない?
R:カイ・ハンセンはクリエーターだ。マイケルは15年、20年前と比べて大きく変化している。だから、HELLOWEENと似たような点があっても、もっとモダンで、ロック色の強い、いいものになるよ。俺たちはコピーをするというつもりもない。マイケルはコピーが嫌いだしね。だから、今言ったようなスタイルでアルバムをつくって、来日をしたいと思っているよ。

―楽しみにしています。では、ここで、ラジオを聴いているリスナーの方から質問が届いていますので、ぜひお答えいただきたいと思います。先ずは、ハニーネーム・KENさんからの質問です。「影響を受けたミュージシャンや目標にしてきたギタリストがいたら、教えてください」。
R:ギタリストはたくさんいるから、全部挙げようか。それとも……。

―1人挙げてください。(笑)
R:1人だけ? そんなのフェアじゃないよ。1人は難しい。音楽を始めるきっかけになったのはマーク・ファーナー。それから、常に感銘を受けて、インスピレーションを得ている人はマイケル・シェンカー、ウリ・ロート。ほかにもたくさんいる。ザック・ワイルド、ジミ・ヘンドリックス、エディ・ヴァン・ヘイレン……。

―ありがとうございます。では、最後に日本のファンへメッセージをお願いします。
R:再来日できたことをほんとうに誇りに思っているよ。マーケットが確立しているし、日本という国はほんとうに美しくて、俺たちの日本でのいろんな活動自体がグレイトで、再来日ができるように、MASTERPLANとしてみんなの期待にこたえられるようにしてきたいと思っている。ほんとうにありがとう。ARIGATO!今度は武道館でプレーするよ。(笑)

 

MASTERPLANニューアルバム「MKU」XQAN-1044(日本盤)は2007年4月4日発売予定!!

MASTERPLAN公式サイト

協力:大阪新阪急ホテル