
「町の中を歩きたいけどどこがおすすめですか?」とよく聞かれます。最初に歩いて欲しいのは「湯本坂」。金の湯と有馬玩具博物館の間から始まる緩やかな坂道です。佃煮の老舗「大黒屋」「川上商店」、炭酸煎餅の「三津森本舗」、地元人も集うお好み焼き屋「一休」、人形筆の「西田筆店」などなど・・・有馬温泉ならではのお店がずらりと並ぶメインストリートです。
この通りに明治23年創業の畳屋「森本畳店」があります。5代目店主の森本さんはNPO法人有馬保勝会の会員の1人。有馬保勝会の活動のひとつとして、古い商店の一部をミニ博物館にしようと「有馬倶楽部」としてオープンされました。畳の作業場の傍ら、畳を使った小物や山歩きグッズなどが並びます。
明治の末から大正にかけて、有馬温泉では「有馬保勝会」という自然保護団体が活発な活動を続けていました。旧三田藩主と縁の深い九鬼隆一男爵を会長に、地元の名士が参加して設立。「有馬温泉の今後の発展は、歴史と自然環境を生かすことにある」と明言し、様々な活動をしたそうです。
その心を今に引継ぎ、それを温泉の魅力作りに生かそうと設立されたのが「NPO法人有馬保勝会」。現在は「高塚の清水」の保全をはじめ、有馬温泉や六甲山系の歴史と自然環境の保全やPR活動などをしています。そしてその活動のひとつとして「森本畳店」をミニ博物館にしようということになったのです。本格的な活動はまさにこれからです。
温泉街を歩くのならまずはこの湯本坂を・・・。この坂からつながる路地の話はまた次回のお楽しみに!
問い合わせ 森本畳店:078-904-0670 陶泉御所坊:078-904-0551