
有馬温泉の町の中にはたくさんのお寺があります。その中の一つ「念仏寺」では6月中旬から7月初旬にかけて樹齢300年ともいわれる沙羅双樹の白い花が愛でることができます。別名「夏椿」ともいわれる真っ白な花はその日1日だけしか咲きません。朝咲いて夕方には散ってしまう。その日1日を精一杯生きる花・・なんともはかなげです。
有馬温泉の高台に位置する「念仏寺」は、有馬温泉でも最も古いそうです。本堂の脇から中に入り、立派な天井の梁に目を奪われながら部屋へ上がると、ひっそりと佇む庭が迎えてくれます。そこは温泉街の賑わいが嘘のような静けさです。こちらの和尚さんは有馬の路地をこよなく楽しんでいらっしゃる素敵な方ですので、ぜひ声を掛けてみてください。
私は毎朝、有馬の路地を歩いて通勤していますが、今までには見過ごしていた自然に出会うことがあります。ホタルブクロ、ムクゲ、キキョウ、びっしりと実ったオレンジ色の山ビワ、もちろん今は新緑が素晴らしく美しい。旅に来たときくらい車から降りて、歩かないと出会えない何かに皆さんにも有馬の小さな路地で出会ってもらえたら嬉しいです。
問い合わせ先:念仏寺(078−904−0414)