
「有馬温泉のおみやげといったら何ですか?」・・・というご質問をよくいただきます。何度もお見えの方にはちょっと変わったものをおススメしますが、初めての方にはやはり「炭酸煎餅」の話をします。
今からおよそ100年前の明治40年。有馬保勝会の会員で大阪慈恵病院院長の緒方惟準(これよし)氏からの提案を受けた、三津森本舗の創業者である三津繁松氏が試行錯誤を重ね作りあげたものなのです。炭酸煎餅の材料はとてもシンプル。小麦粉、片栗粉、砂糖、塩を炭酸泉で練り、それを薄く焼き上げる。今も炭酸泉源公園からミネラル豊富な炭酸泉を汲んできては使っているとのこと。その昔は職人が木桶を担いで温泉水を運ぶことが朝一番の仕事だったそうです。当初は身体に優しい食品ということで離乳食や高齢者の病後食として利用したという。毎日、箱に詰めて有馬から大阪に配達され、それがきっかけとなって大阪を中心に炭酸煎餅の名は知られていったそう。
もうすぐ炭酸煎餅ができて100年。なぜ長く愛されてきたのか・・・?「やはり身体に優しい食材だけを使っているから、たくさん食べてももたれたりすることはない。それでいて初めて食べる人にも懐かしさを感じる味わい。あとは"炭酸煎餅"という妙なネーミング・・・このあたりが理由かなぁ?」とは三津森本舗3代目の弓削敏行様のお話。
湯本坂の途中には今も手焼きの炭酸煎餅を作るお店があったり、路地裏には工場があったり、有馬の路地を歩いていると、ところどころで甘〜い香りが漂ってきます。旅行に来ての楽しみは食べ歩き!という方も多いはず。一度あらためて焼きたての炭酸煎餅を味わってみてはいかがですか?
問い合わせ 三津森本舗078−0903−0101